肉や魚、大豆などに含まれるたん白質は、体の筋肉や臓器、血液の元となっているだけでなく、体の調整機能を持つさまざまな酵素やホルモンなどの原料でもあります。体を構成するたん白質が不足すると、体力や免疫力の低下、成長障害を起こす可能性もあります。
ヒトの体は約10万種類ものたん白質で構成されていますが、これらはわずか20種類のアミノ酸によって作られています。アミノ酸のうち、9種類は体の中で作ることができない「必須アミノ酸」と呼ばれており、食事から十分に摂取する必要があります。また、必須アミノ酸は組み合わさって働くため、それぞれをバランス良く補うことが大切です。
アミノ酸バランスが良い状態
アミノ酸バランスが悪い状態
ビタミンは体の機能を調節するのに不可欠な物質で、現在13種類あります。その種類は水や油脂への溶解度の違いにより、「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」に分けられます。
多くのビタミンは、3大栄養素(炭水化物〈糖質〉、脂質、たん白質)の代謝を円滑に行わせる潤滑油のような働きをしています。さらに、血管や粘膜、皮膚、骨などの健康を保ち、新陳代謝を促すという働きもあります。
ビタミンの種類